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　嘉明の感じるところを探ろうと、団右衛門は口付けながら上半身をくまなく愛撫する。その中でも一際強い反応を見せたのは、やはり敏感な胸の突起だった。

「んんっ！」

　ここが弱いと察した団右衛門は、わざと周りをやわやわと撫で、固くなる中心を避ける。もどかしい刺激に嘉明は身を捩り、団右衛門を恨めしげに睨んだ。だがここぞとばかりに強く口を吸えば、反動で深く本能の喜びが襲う。胸の不満を満たすように、嘉明は先程無反応だった舌を絡め、自分からも団右衛門に欲を求めた。

　動かないただの人形を犯すだけでは、団右衛門の高ぶる想いは収まらない。生きた嘉明の反応に気を良くして、団右衛門は焦らしていた胸の愛撫も再開した。

　真っ直ぐな嘉明の瞳は快楽を堪えるように固く閉じ、たまに開いても欲に浸り移ろっている。この瞳に映るのは自分だけなのだと思うと、団右衛門の下腹部に熱が集まる。今すぐ貫きたい気持ちを抑えて、一度唇を離した。

　だがその途端、嘉明は団右衛門の支配から離れ現実に目を戻してしまう。団右衛門の左手首を取ると、反応に困る疑問を投げかけてきたのだ。