テキストサイズ

浮気断定社

第2章 探る

向かいの女性は煙草の灰を灰皿に落とし
いぶかしげに私を見る。

「だったら他へ行ってちょうだい。

 うちはそんなに暇じゃないの。

 社名も浮気断定社。

 調査でも探偵でもないわ。」


呆れた顔をして
煙草の煙を天井に吐き出した。


「大体、浮気現場を突きつけられて
 今までと同じ生活なんて
 できるわけないんだから

 腹をくくれないなら
 黙ってみていればいいでしょ。
 
 じゃ、そういうことで。」


といって席を立とうとする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ