テキストサイズ

硝子の挿話

第5章 白夜

 少しばかり心細い所へ、本当に困っていたユウリヤを案内してくれた。
 その優しさに触れ、此処へ来るまでの、二ヶ月以上の道のりが寂しかったことに、ユウリヤは今さらながら気がついて頭を下げた。
「気にするな、きちんと荷物運び手伝わせてやるよ」
 笑い上戸なのだろう。肩を二度叩いて笑う。まっすぐで気持ちのいい漢なのだとユウリヤは感じた。
「わかった。……えっと…」
「待っててやるさ」
 辿りついたばかりの不安が大きいユウリヤに、ジーがそう答えると、もう一度頭を下げて奥へと入っていく。ジーは苦笑しつつ後ろ姿を見送った。















ストーリーメニュー

TOPTOPへ