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愛の裏側

第2章 *奪われたハジメテ

 


「考えたくないけど…まさか…」


「そのまさか」


「う、嘘…。私、…初めてだったのに…」





ハジメテを、



合コンで知り合った人に、


酔った勢いで、


奪われた、



ってコト…?






「…泣くなよ。 あくまで誘ったのはお前だぞ」






ボロボロと落ちる涙。


彼はそれを冷たい指で拭った。




小さい声で「悪かったよ」と呟くと、私に服を渡した。






「着ろ。…親に心配されるぞ」






私は急いで服を着て、その家を出た。


 

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