闇夜に輝く
第22章 相談
すると、楓さんの方からポツリポツリと話し始めた。
「最近ね、彼氏の気持ちが分かんなくってさぁ。愛されてるのか不安なの…」
楓さんはそう言って突然しくしくと泣き始めてしまった。
海斗は楓さんのテンションの乱高下に戸惑いつつもじっくり話を聞く態勢に切り替え、楓さんの気持ちが落ち着くのを酒を飲みながら待った。
しばらくすすり泣く声が続いた後、楓さんはまたポツリポツリと話し始める。
「彼氏とは一緒に住んでるんだけど、ずっと優しいの。私が何をしてても何も言わないの…」
「いいじゃん。信頼されてる証じゃん」
「ううん、きっと私に興味ないんだと思う」
「えー、でも興味ない人と一緒に住むかなぁ」
「彼氏は働いてないしさぁ。行くとこないからいるだけなんじゃないかなぁって」
「でも別れたくないんでしょ?」
「そんなの絶対ヤダ」
「んー、じゃぁもっと構って欲しいってことなの?」
「どうなんだろうなぁ。だってこっちから誘えばエッチしてくれるし、ずっと抱きついててもそのままいてくれるし、仕事の送り迎えもしてくれるの。ご飯も作っててくれるし。彼が自分から私にしてくれる事は嬉しいけど、私が彼に何か頼んだり要求する事は怖くて出来ないの。そうしたら出て行っちゃいそうで…」
「なるほどねぇ、でも彼氏さんは、言葉や態度で返すのが苦手なだけなんじゃない?それに楓さんが彼を気遣って接してくれているのが分かるから一緒に居てくれるんだと思うよ。物足りないって思う気持ちも分かるけど、それが彼氏さんの良さなんじゃないのかな」
ポカーンとした表情で楓さんは海斗を見つめる。そしてはにかんだ笑顔になった。
「最近ね、彼氏の気持ちが分かんなくってさぁ。愛されてるのか不安なの…」
楓さんはそう言って突然しくしくと泣き始めてしまった。
海斗は楓さんのテンションの乱高下に戸惑いつつもじっくり話を聞く態勢に切り替え、楓さんの気持ちが落ち着くのを酒を飲みながら待った。
しばらくすすり泣く声が続いた後、楓さんはまたポツリポツリと話し始める。
「彼氏とは一緒に住んでるんだけど、ずっと優しいの。私が何をしてても何も言わないの…」
「いいじゃん。信頼されてる証じゃん」
「ううん、きっと私に興味ないんだと思う」
「えー、でも興味ない人と一緒に住むかなぁ」
「彼氏は働いてないしさぁ。行くとこないからいるだけなんじゃないかなぁって」
「でも別れたくないんでしょ?」
「そんなの絶対ヤダ」
「んー、じゃぁもっと構って欲しいってことなの?」
「どうなんだろうなぁ。だってこっちから誘えばエッチしてくれるし、ずっと抱きついててもそのままいてくれるし、仕事の送り迎えもしてくれるの。ご飯も作っててくれるし。彼が自分から私にしてくれる事は嬉しいけど、私が彼に何か頼んだり要求する事は怖くて出来ないの。そうしたら出て行っちゃいそうで…」
「なるほどねぇ、でも彼氏さんは、言葉や態度で返すのが苦手なだけなんじゃない?それに楓さんが彼を気遣って接してくれているのが分かるから一緒に居てくれるんだと思うよ。物足りないって思う気持ちも分かるけど、それが彼氏さんの良さなんじゃないのかな」
ポカーンとした表情で楓さんは海斗を見つめる。そしてはにかんだ笑顔になった。