闇夜に輝く
第22章 相談
「はー。海斗さんは変わってるね。今までそんな事言う人いなかったよ。みんなヒモ男とは別れた方がいいとか、利用されてるだけだとか言われて。そんな事ないって意地になってた反面、やっぱりそうなのかなって思う事も多くてさ。ここ最近、精神的に辛かった。何の為にこんな思いして働いてるのかなぁって」
「人を好きになるってさ、理屈じゃないし正解もないと思うんだよね。楓さんにとって彼が必要ならそれでいいんだよ。彼がご飯を作ってくれたり、送り迎えをしてくれたりっていうのが彼なりの愛情表現なんだと思う。けれど楓さんが見返りを求めすぎたり、それを当然の事と思わなければ大丈夫だよ」
「ホント、海斗さんは人の事を悪く言わないんだね〜」
「いや、楓さんには男を見る目があると思ってるから。だって普通、ヒモって相手に惚れられてるって驕りがあるからワガママだし。だけど楓さんの彼はそんな感じには聞こえないからさ。きっと楓さんが見失いかけてる彼の好きなところを思い出せば迷いも吹っ切れると思うんだけど」
憂いの表情で斜め下をずっと見つめる楓さん。そこにはキャバ嬢ではなく一人の恋愛に悩む21歳の女の子の姿があった。
それはとても美しく海斗の目には映った。
「人を好きになるってさ、理屈じゃないし正解もないと思うんだよね。楓さんにとって彼が必要ならそれでいいんだよ。彼がご飯を作ってくれたり、送り迎えをしてくれたりっていうのが彼なりの愛情表現なんだと思う。けれど楓さんが見返りを求めすぎたり、それを当然の事と思わなければ大丈夫だよ」
「ホント、海斗さんは人の事を悪く言わないんだね〜」
「いや、楓さんには男を見る目があると思ってるから。だって普通、ヒモって相手に惚れられてるって驕りがあるからワガママだし。だけど楓さんの彼はそんな感じには聞こえないからさ。きっと楓さんが見失いかけてる彼の好きなところを思い出せば迷いも吹っ切れると思うんだけど」
憂いの表情で斜め下をずっと見つめる楓さん。そこにはキャバ嬢ではなく一人の恋愛に悩む21歳の女の子の姿があった。
それはとても美しく海斗の目には映った。