闇夜に輝く
第27章 担当替え
増田さんは、海斗の表情の変化を見てニヤリと笑うと話を続ける。
「そうそう、思い当たるのがいるだろう。そうやってボーイの目を誤魔化し、実はその場限りの接客しかしていないキャストも中にはいるからな。本当に真摯に取り組んでる子は見ていればわかるもんだ」
「増田さんの言っている事はわかる気がします。例えばリンさんや咲さんはほぼ事前に指名客の来店予定を俺に伝えてくれますが、結衣菜さんにはそれがありません。いきなり指名客が来店します。そういった差の事ですよね?」
その言葉に増田さんが吹き出す。
「フッ、はっきり言いやがって。でもだいたい正解だ。咲は経験がないだけで、素質や仕事意識はAランクと変わらない。だから引き続き重点的に面倒を見てやってくれ。あの子は他のBランクの4人とはちょっと違うだろう?」
「そうですね。稼ぐという意識においてはちょっと違いますね」
「そう、そこだ。自分の給料を『稼ぐキャスト』と『もらうキャスト』。その意識の差に黒服の熱意を反映させるんだよ。ところで『働きアリの法則』って知ってるか?」
「働きアリの…ですか?聞いた事ありません」
増田さんからいきなり謎のワードが飛び出し、海斗は一瞬考えたが素直に分からないと首を振る。
「そうそう、思い当たるのがいるだろう。そうやってボーイの目を誤魔化し、実はその場限りの接客しかしていないキャストも中にはいるからな。本当に真摯に取り組んでる子は見ていればわかるもんだ」
「増田さんの言っている事はわかる気がします。例えばリンさんや咲さんはほぼ事前に指名客の来店予定を俺に伝えてくれますが、結衣菜さんにはそれがありません。いきなり指名客が来店します。そういった差の事ですよね?」
その言葉に増田さんが吹き出す。
「フッ、はっきり言いやがって。でもだいたい正解だ。咲は経験がないだけで、素質や仕事意識はAランクと変わらない。だから引き続き重点的に面倒を見てやってくれ。あの子は他のBランクの4人とはちょっと違うだろう?」
「そうですね。稼ぐという意識においてはちょっと違いますね」
「そう、そこだ。自分の給料を『稼ぐキャスト』と『もらうキャスト』。その意識の差に黒服の熱意を反映させるんだよ。ところで『働きアリの法則』って知ってるか?」
「働きアリの…ですか?聞いた事ありません」
増田さんからいきなり謎のワードが飛び出し、海斗は一瞬考えたが素直に分からないと首を振る。