闇夜に輝く
第29章 結衣菜の秘密
それまで楽しそうだった結衣菜さんの顔が固まるが、海斗は気にせずに続ける。
「結衣菜さんだって本当は働いちゃいけないの知ってたから隠してたんだよね。でもね、社会には責任を取らなくてはいけない立場の人がいるんだよ。結衣菜さんは増田さん嫌い?」
「店長はいい人だから大好き。お父さんみたい。私、お父さん知らないから店長がお父さんだったらなーって思う」
「そっか。良かった。これから最も大事な話をするから良く聞いてね。まず、このままだとその増田さんが警察に捕まっちゃう可能性があるんだ」
「えっ?何で…」
「キャバクラで高校生を雇うと法律違反なんだよ。だけど、高校生の結衣菜さんは罪にはならないから安心して。その代わり、お店ではもう働けない。誰にもバレなければっていうのも通じない。バレた時のリスクを考えるとさ、無理なんだ。これはお店やキャスト、増田さんを守るためには譲れないんだ。わかってくれる?」
「…やっぱりダメなんだ」
「実はこれから増田さんがココに来て、具体的な説明をする事になってる。厳しい事も言われるかもしれないけど、それはお店を守る為だからちゃんと聞いて欲しいんだ。いいね?」
「あのっ、私、店長に怒られる?」
結衣菜さんは怯えたようにしょんぼりしてしまった。
「大丈夫。俺がそばについててあげるからね」
海斗でさえもこの後どんな事が起こるのか分からなかったが、担当として出来る限り結衣菜さんを守ってあげようと思っていた。
「結衣菜さんだって本当は働いちゃいけないの知ってたから隠してたんだよね。でもね、社会には責任を取らなくてはいけない立場の人がいるんだよ。結衣菜さんは増田さん嫌い?」
「店長はいい人だから大好き。お父さんみたい。私、お父さん知らないから店長がお父さんだったらなーって思う」
「そっか。良かった。これから最も大事な話をするから良く聞いてね。まず、このままだとその増田さんが警察に捕まっちゃう可能性があるんだ」
「えっ?何で…」
「キャバクラで高校生を雇うと法律違反なんだよ。だけど、高校生の結衣菜さんは罪にはならないから安心して。その代わり、お店ではもう働けない。誰にもバレなければっていうのも通じない。バレた時のリスクを考えるとさ、無理なんだ。これはお店やキャスト、増田さんを守るためには譲れないんだ。わかってくれる?」
「…やっぱりダメなんだ」
「実はこれから増田さんがココに来て、具体的な説明をする事になってる。厳しい事も言われるかもしれないけど、それはお店を守る為だからちゃんと聞いて欲しいんだ。いいね?」
「あのっ、私、店長に怒られる?」
結衣菜さんは怯えたようにしょんぼりしてしまった。
「大丈夫。俺がそばについててあげるからね」
海斗でさえもこの後どんな事が起こるのか分からなかったが、担当として出来る限り結衣菜さんを守ってあげようと思っていた。