闇夜に輝く
第29章 結衣菜の秘密
暫くして神妙な顔つきの増田さんが到着した。
手には大きな紙袋が2つ。
二人がいる部屋を見つけて入ってくると少し柔らかな顔をする。
「海斗、ナイスな場所を選んでくれたな。それから結衣菜。何で俺がココに来たかもうわかるよな?」
「ゴメンなさい…」
小さく下を向く結衣菜さん。
それを見た増田さんは淡々とした口調と表情に切り替わる。
「その様子だと海斗からある程度の説明があったみたいだな。まず、コレな」
増田さんはそう言って紙袋と封筒をテーブルに置く。
そして中身を取り出しながら説明する。
「まず、これが結衣菜のロッカーに入っていた私物な。悪いと思ったが勝手に開けて持って来た。それからこっちが入店する時に書いてくれた履歴書。そして身分証のコピー。顔が似てるってことはお姉ちゃんの物か?」
「…はい。そうです」
「じゃあ、この身分証自体は本物なんだな。なら話は早い。まず、ニューアクトレスで働いていた結衣菜という人物は君のお姉さんだ。いいね。そして今、目の前にいる君はニューアクトレスとは全く関係のない働いたこともない高校生だ。この意味わかるか?」
「???」
手には大きな紙袋が2つ。
二人がいる部屋を見つけて入ってくると少し柔らかな顔をする。
「海斗、ナイスな場所を選んでくれたな。それから結衣菜。何で俺がココに来たかもうわかるよな?」
「ゴメンなさい…」
小さく下を向く結衣菜さん。
それを見た増田さんは淡々とした口調と表情に切り替わる。
「その様子だと海斗からある程度の説明があったみたいだな。まず、コレな」
増田さんはそう言って紙袋と封筒をテーブルに置く。
そして中身を取り出しながら説明する。
「まず、これが結衣菜のロッカーに入っていた私物な。悪いと思ったが勝手に開けて持って来た。それからこっちが入店する時に書いてくれた履歴書。そして身分証のコピー。顔が似てるってことはお姉ちゃんの物か?」
「…はい。そうです」
「じゃあ、この身分証自体は本物なんだな。なら話は早い。まず、ニューアクトレスで働いていた結衣菜という人物は君のお姉さんだ。いいね。そして今、目の前にいる君はニューアクトレスとは全く関係のない働いたこともない高校生だ。この意味わかるか?」
「???」