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闇夜に輝く

第31章 給与システムと新たな試み


まず、ポイント、指名本数を並列で棒グラフ化。
これは今までも行ってきた。

さらに、『指名売上』と『貢献度』の二つの資料も更衣室に貼り出す。
これが新しい取り組み。

キャストの評価を

・指名売上
・指名本数
・指名や同伴などのポイント数
・出勤日数
・貢献度

の5つの指標によって明示する様にした。

新しく導入した貢献度とは、

指名売上金額をキャストの給与で割った数値。

例えば、あるキャストのバックを含めた給与が60万で、そのキャストの本指名売上が50万であれば
50/60=0.83→店に83%の貢献度。

給与が60万で、本指名売上が100万だった場合
100/60=1.66→166%の貢献度。

給与が20万で、本指名売り上げが5万だった場合
5/20=0.25→25%の貢献度

95%以上の貢献度は高評価。
なぜなら自分の給与をキッチリと自分の指名で稼いでいるから。
そのキャストがフリーの客や場内指名の客に付いた時の売上は、ほぼ全て店の取り分と見なせる。
よって店への貢献度は高い。

逆に60%を下回るキャストは、口には出さないが給料泥棒のレッテルを貼られる。

理由としては、その場限りの接客しかせずに指名が入らないキャストや、出勤日数が多い割に指名が少ないキャストはこの貢献度のパーセンテージが低くなるから。
また、たとえ指名客を呼んでも、全くドリンクを頼まなかったりして客単価が低すぎると、この貢献度も下がる。

そしてキャストには公表しない、ボーイだけが把握する裏基準として

時給4500円以上がAランク
時給3000円以上がBランク
時給2500円以上がCランク
それ以下がDランク。

と言ってもうちの店の最低時給が2400円。
なので1人も指名客がいない人数合わせのキャストがDランク。

Bランクの時給幅が一番大きいために大半のキャストがこのランクに属するが、時給3000円のキャストと4400円のキャストでは全く意識は違う。

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