闇夜に輝く
第32章 戦場のメリークリスマス
そして今度は14番テーブルからシャンパンのオーダーのインカムが入る。
その卓を見ると楓さんの指名の土屋様がいた。
咲さんが初出勤の時にお祝いのシャンパンを入れてくれたお客様だった。
海斗がシャンパンを持って土屋様の席へ行く。
「いつもありがとうございます」
「お!いつものボーイさん。えーと、名前が…海斗くん!」
「はい。ありがとうございます。筑波海斗です」
海斗はそう言って一度、シャンパンをシャンパンクーラーに置き、上着の内ポケットから名刺を差し出す。
「ほー、副主任か。偉くなったんだねぇ」
まじまじとその名刺を見る土屋様の横から楓さんもその名刺を覗き込む。
「そうそう、海斗さんはすっごい早さで出世したんだよ〜」
そう言って楓さんが土屋様の腕に抱きつきながら海斗を褒めた。
海斗は土屋様と楓さんのシャンパンを注ぎながら答える。
「いえ、まだまだ、先輩方には及びませんが、楓さんや皆に支えられて何とかこなしております」
海斗が恐縮しながらそう言い、土屋様の元へシャンパングラスを置く。
「そうか。頑張ってな。あっ、思い出した!もう、一緒に飲めるくらい偉くなったか?」
「偉くはなってませんが、お客様の席で飲ませていただいても大丈夫になりました」
「じゃあ、一緒に飲もう!」
「ありがとうございます。あの時、土屋様のお誘いをお断りしてしまったことをずっと気にしていました。こうして約束が果たせる日に、ヴーヴを頂けるなんてとても嬉しいです」
「じゃあ、メリークリスマース!」
「「メリークリスマス!」」
そうして、楓さんの席でもシャンパンを飲み、少しでもキャストの負担を減らしていく。
その後は増田さんや海斗、そして途中から優矢君も色々な席でシャンパンを飲んでいく。
優矢君は近くの店に頻繁に飲みに行っているだけあり、お客さんとも知り合いが多い。どの席でも大人気だった。
その卓を見ると楓さんの指名の土屋様がいた。
咲さんが初出勤の時にお祝いのシャンパンを入れてくれたお客様だった。
海斗がシャンパンを持って土屋様の席へ行く。
「いつもありがとうございます」
「お!いつものボーイさん。えーと、名前が…海斗くん!」
「はい。ありがとうございます。筑波海斗です」
海斗はそう言って一度、シャンパンをシャンパンクーラーに置き、上着の内ポケットから名刺を差し出す。
「ほー、副主任か。偉くなったんだねぇ」
まじまじとその名刺を見る土屋様の横から楓さんもその名刺を覗き込む。
「そうそう、海斗さんはすっごい早さで出世したんだよ〜」
そう言って楓さんが土屋様の腕に抱きつきながら海斗を褒めた。
海斗は土屋様と楓さんのシャンパンを注ぎながら答える。
「いえ、まだまだ、先輩方には及びませんが、楓さんや皆に支えられて何とかこなしております」
海斗が恐縮しながらそう言い、土屋様の元へシャンパングラスを置く。
「そうか。頑張ってな。あっ、思い出した!もう、一緒に飲めるくらい偉くなったか?」
「偉くはなってませんが、お客様の席で飲ませていただいても大丈夫になりました」
「じゃあ、一緒に飲もう!」
「ありがとうございます。あの時、土屋様のお誘いをお断りしてしまったことをずっと気にしていました。こうして約束が果たせる日に、ヴーヴを頂けるなんてとても嬉しいです」
「じゃあ、メリークリスマース!」
「「メリークリスマス!」」
そうして、楓さんの席でもシャンパンを飲み、少しでもキャストの負担を減らしていく。
その後は増田さんや海斗、そして途中から優矢君も色々な席でシャンパンを飲んでいく。
優矢君は近くの店に頻繁に飲みに行っているだけあり、お客さんとも知り合いが多い。どの席でも大人気だった。