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闇夜に輝く

第33章 クリスマスパーティー

またメイク室に舞い戻った海斗がドア越しに話しかける。

「杏奈さん、アフターは?」

「あー、そろそろやな」

「そろそろって、お客さんが待ってるんじゃないの?」

「そうなんやけど、あの客はすぐ行くと危ないねん。ちょっとバーで待たしとくほうが安全やから。待ってる間に眠くなるやろーし。そしたら帰りやすいしなー」

「そっか、分かってるんならいいんだ。リンさんは着替えた?」

「もうちょいやけど、杏奈1人じゃ無理そう」

「分かった。入るよ?」

「ええよ」

中に入ると、上半身だけ着替えた中途半端な状態のリンさんが。
杏奈さんはちゃんとスキニージーンズに着替えていた。
やっぱりさっきはわざとあの格好だったのね。

なんとか杏奈さんと二人掛かりで着替えさせて、リンさんをフロアまで運ぶ。

フロアへ行くと数人のキャストも飲んでいた。
安全のためにみんなから見える場所のソファにリンさんを寝かせ、ビニール袋を口元に置いておく。

そして杏奈さんは

「こっちのほうがおもろそうやなぁ。すぐ戻るからみんな帰らんといてー」

そう言い残してアフターへと向かっていった。

やっと落ち着いてクリスマスパーティーに参加が出来る海斗だった。

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