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闇夜に輝く

第33章 クリスマスパーティー



その言葉にサラさんが更に食いつく。

「ふーん、でも何でリンさんだけが会った事あるのかなぁ?」

「夏にやったバーベキューに妹も連れてったからその時に会ったんだよ」

「へー、リンさんとバーベキューしたんだぁ。仲いいねぇ」

急に怪訝な表情と不穏な声色になるサラさん。
海斗は、気にせずその質問に答える。

「うん。店のバーベキュー大会があったんだよね」

「んんっ?店の??」

キョトンとした顔をするサラさん。

「そう。夏のお盆休みに系列店全部のスタッフとキャストも含めて100人くらいで。ウチからは理子さんとか楓さんとかキャストは7人くらいいたかな」

「あー、そうだったんだ。なんだ、びっくりしたぁ」

そしてサラさんはなぜかホッとした表情を浮かべた。

それを見ていた真紀さんが

「サラちゃんは分かりやすくてかわいいねー。でも海斗さんは意外とライバルが多いから頑張んないとねー」

と言って、サラさんを抱きしめる。
なぜか顔を真っ赤にして慌てるサラさん。

「ち、違いますよー。風紀かと思ってびっくりしただけですよー。さっきもリンさんを抱っこして来たし」

それを見て洋子さんが笑いながら言う。

「あはは、サラちゃんは海斗とは付き合いが短いからまだ分かってないのねぇ。海斗はこの店のキャストを女性としては見てないわ。家族とか親戚みたいな感じかしらねぇ」

「あー、確かに…」

サラさんは納得しながらも、少し残念そうな顔をしていた。


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