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闇夜に輝く

第33章 クリスマスパーティー

真紀さんがサラさんを抱き寄せたまま、ノリノリで聞いてくる。

「じゃあ海斗さんのタイプってどんな子なの?」

海斗は上を向き、少しだけ考えてから答える。

「んー、ひたむきに頑張る子かな。見てて応援したくなる」

それに対して洋子さんがつっこむ。

「じゃあ、海斗にとっては山田君はドストライクじゃない?」

その言葉に真紀さんも乗っかる。

「あー、わかるぅ。だって海斗さんって山田君を見る目が違うもんね。普段はすっごい真剣なのに、山田君にだけは優しい目をするしぃ」

「あ、バレちゃった?という訳で山田君、今日は帰さないからな」

海斗は笑いながら山田君に握手を求めたが、山田君はそれには一切反応せず、

「あ、そろそろ若菜ちゃんが駅に着く頃のはずなんで、迎えに行ってきます」

と言って立ち上がった。

「あははは」
「振られてるー」

みんなから笑いが起きる。

「ナイス山田君!」

海斗は差し出したままの手でグッジョブのサインをした。

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