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闇夜に輝く

第39章 付け回し



23時を過ぎたあたりで忙しさのピークを迎える。

すでに今日出勤予定のキャストはツカサさんを除いて21人全員が出勤している。

また優矢君も用事を済ませて、すでにフロント業務を手伝ってくれていた。

その優矢君からインカムが入る。

『フリー3名様、フリー3名様です。店内取れますか?』

海斗がすかさず答える。

『フリー3名様、了解。これから5番テーブルが延長確認なのでチェックだったらマンツースタートできます。2名スタート了承だったら、12番テーブルご案内で』

『了解でーす。確認します』

すかさず海斗は他のボーイにインカムを飛ばす。

『5番テーブルに誰か延長確認行ってください』

『はいよー』

するとフロントで交渉中の優矢君から再度インカムが入る。

『フロントより、乾杯ビールサービスで2名スタート了承です』

『まじかー!了解。優矢君そのまま店内までエスコートして12番テーブルへ案内してもらえる?』

『了解っす』

新規客の来店が決まり各ボーイのが一斉に動き出す。

すぐさま、山田君が12番テーブルにアイスペールとグラスをセットする。

坂東さんが5番テーブルに延長確認へ。

秋山さんがサービスビールを3杯準備しにカウンター内に入る。

西野さんはほかのテーブルのリクエストコールに対応している。

太客の席で指名キャストと一緒に接客をしていた増田さんもその状況をみてその席を離れフロアに立つ。

こういったボーイの連携はここ数ヶ月の連日の忙しさで格段に高いレベルになってきている。


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