闇夜に輝く
第40章 後始末
まず、ケツ持ちは北条組系の傘下の後藤組だという事。毎週取り替えに来るおしぼりや植木、水のペットボトルなどの業者が企業舎弟だったりする。
その後藤組を破門になっていた相良が最近この街をウロついているという情報が入っていて見つけ次第連絡するように通達が出ていたらしい。
なので坂東さんは相良を後藤組へ連行した。
また、相良と関わっていたツカサさんも店に在籍させるのにはリスクが大きい。
なのでこのまま飛んでくれた方が助かるんだとか。
ヘタに連絡があると相良の行動の裏取りに使わざるを得なくなり、可哀想な結果になる可能性もある。
「だから、ツカサにはもう関わるな。あいつはクビだ。…もう忘れろ」
増田さんの思わぬ言葉に海斗も反論する。
「クビって…。こっちから見捨てるんですか?俺らの仕事は女を守ることじゃないんですか!」
海斗はクビという言葉に思わず立ち上がりかけたその時、
ガツンッ!!
物凄い勢いで増田さんの鉄拳が飛んできた。
あまりの速さに避けることも出来ずに海斗は顔面にモロに食らって丸イスから転げ落ちた。
顔を上げると仁王立ちになった増田さんがいた。