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闇夜に輝く

第53章 色管理



ナビを入力しその通りに進むと渋谷から少し離れた所にあるオシャレな街へ到着した。
細い路地を少し入ったところにその店はあった。
すでに店前にも人が溢れている。

海斗はゆっくりと店前に車を停めると、店員らしき人がすぐに近づいて来た。
サラさんが助手席の窓を開けて、招待状を渡す。
斜向かいの駐車場を案内されて、そこへ入るとすでにたくさんの高級車が並んでいた。
ぶつけないように用心しながら慎重に駐車する。

店に到着すると、スーツ姿の男性に出迎えらた。

「ようこそお越しくださいました。オーナーの東山と申します」

そう言って挨拶をしてきた30代後半の男性からは料理人の雰囲気は感じられない。

「新店舗オープンおめでとうございます。こちら、つまらない物ですが…」

海斗は当たり障りのない挨拶を返した後、持ってきていたプレゼントを渡す。

東山は大げさに驚きながらそれを受け取った。

「これはこれはお気を遣わしてしまって申し訳ない。おや?オーパスワンじゃないですか。わざわざありがとうございます」

海斗は店で発注している酒屋に6万円程のワインを個人的に頼み、それをプレゼント用に持ってきていた。


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