闇夜に輝く
第11章 優矢くんの秘密 〜約一年前の出来事〜
嵐が去ったような静けさが事務所に広がる。
「いてててて・・・」
セーラー服とレースクイーンの衣装に埋もれた優矢がゆっくり起き上がる。
そしてイスに座ったまま泣きじゃくっている瑠璃を優しく抱きしめた。
「ひっく…、ごめんね。ホントごめんね…」
「何も謝ることなんてねーよ」
「私、もう組の人を使うのやめるね。だって優矢君がそばにいてくれたら何もいらない。大好きだよ優矢君」
「うん。ありがとう。ずっと仲良しでいような」
瑠璃が泣き止むまで、優矢は瑠璃の頭を優しく撫で続けていた。