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闇夜に輝く

第12章 優矢くんの秘密 〜現在の出来事〜

リンは九州のキャバクラで働いていた。
最近、都内でスカウトをし始めた男が同級生だったらしく口車に乗せられてこの繁華街のとある店に移籍してきた。
しかし、すでに不満タラタラ。

優矢とリンは何度となく駅前で顔を合わすうちに話すようになった。
優矢としては無用なトラブルを避けるため、ニューアクトレスに引っ張ることはしていない。
逆にその店で頑張れるようにアドバイスをしていた。

リン的には必死に引き抜こうとしてくる他のスカウトとは違い、友達のように接してくれる優矢に好意を抱いていた。
だからこそ、優矢にスカウトマンとして担当してもらい、今のスカウトマンを切りたいと思っている。
けれど、優矢からそう言ってくれないという事はそちらの世界でもルールがあるのだろうと気遣い、リンは本心を隠している。

優矢の携帯が鳴り、ポケットから取り出すと、リンは少し寂しそうに「またね」と言って繁華街の方へと消えていった。

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