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蜜の誘い

第9章 若菜と美月

「・・一番知られたく無い人に知られちゃった・・私・・若菜ちゃんにだけは知られたく無かったのに・・」

美月が涙をこぼして泣いていた。

どうしていいか解らず、美月を抱き締めていた。

「泣かないで・・ほら・・可愛い顔が台無しだよ・・」

「私の事なんて嫌いになったでしょ?・・こんな・・こんなの使ってるなんて・・」

「嫌いになんてならないよ・・美月の事嫌いになんてなるわけ無いよ・・大好きだよ・・」

「ウソ・・若菜ちゃん軽蔑してる・・私の事変態と思ってる・・」

「ああっもう!・・大丈夫!私は美月が大好きだよ?・・軽蔑なんてするわけ無いよ!」

自分でもどうしてそんな事をしたのか分からない。
自然とそうしていた。
ただ美月を大切に思っているんだということを分かってほしい一心だった。

私は美月にキスをしていた・・

美月を安心させたくて・・
これ以上泣かせたくなくて美月にキスをしていた・・

美月の身体を抱き締めながら唇を重ねていた。

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