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蜜の誘い

第1章 郷美と里緒菜

いつの間にか、里緒菜さんは私の隣に座っていて、私は何故かとてもドキドキしていました。
それでいて妙に心地よい不思議な感覚でした。

会話がふと途切れた時、それは突然でした。

里緒菜さんに肩を抱き寄せられ、唇に柔らかな感触を感じたのです。

(えっ!?)

ワインが進んでいたこともありますが、一瞬何が起きているのか判らず、只々ポオっとしていました。

目の前には里緒菜さんの顔・・

私・・キスされてる・・

安心感に包まれるような不思議な感覚に、私は瞼を閉じて、里緒菜さんのキスを受け入れていました。

女同士でこんな・・でも何で?・・

・・私、嫌じゃない・・・

優しく重ねられた唇が、ゆっくりと私の唇を離れていきました。

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