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蜜の誘い

第6章 琴音と優子

「ただいま~」

いつもより早目に夫が帰宅しました。

「おかえりなさい。今日は早かったのね?」

何事もなかったように夫に接します。

「ああ、優子が来ている時ぐらいと思ってね・・」

「ちょっとお兄ちゃん!私の事よりもっとお義姉さんに優しくしてあげてよ!」

「なんだよ・・お前ほんとに琴音の事が好きなんだなぁ?」

「そうよ!私、お義姉さんの事大好きなんだから!ちゃんと優しくしないなら私がお義姉さんの事奪っちゃうから!」

そう言って優子ちゃんが私に抱き付きました。

「わかったよ・・もう参っちゃうなあ・・」

夫は退散とばかりに着替えに部屋を出ていきました。

抱き付いていた優子ちゃんと、そっとキスしました。


あなた・・何もわかってないわよ?

もう私は優子ちゃんに奪われているわよ?

気持ちも・・・
そして身体も・・・


ー完ー

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