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蜜の誘い

第7章 久恵と愛美

半年ほど前の事でした。

新しい生活に頑張り過ぎたのでしょうか、私は熱を出してしまい寝込んでしまいました。

タイミングが悪く、頼りの夫が1週間の出張に出掛けた翌日でした。

高熱で意識も朦朧として動けない私を心配して、愛美ちゃんが大学を休んでくれました。

私はどうする事もできず、ベッドの中で高熱に耐えて眠るしかありませんでした。

眠りについてどのくらい経った頃だったのでしょうか・・

まだ高熱で意識もはっきりしない状況の中、唇に柔らかな弾力を感じた気がしました。

一瞬だったと思いますが、誰かに優しくキスされた感覚・・

誰?・・・

錯覚だったのかもしれません。

確認もできないまま、私は再び深い眠りについていました。

次に私の目が覚めたのは、もう辺りが暗くなっている時間でした。

「あっ!お義母さん大丈夫?」

ベッドの傍らに、愛美ちゃんがいました。
ずっと看病してくれていたようです。

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