お兄ちゃん
第3章 激しいエッチ
「なぁ、杏子。」
急にお兄ちゃんが真面目な顔になる。
「なにー?」
空気が緊張感に包まれる。
どうしたんだろう……
「杏子は俺のこと、本当に好きか?」
……ん?
…って、えぇ!?
そんなの当たり前じゃん!
「好きだよっ」
「それは、“兄”としてか?」
そんなわけ、ないじゃん……
ずっと前から私は
お兄ちゃんのこと
“男”として、好きなんだから。
「違う。 私は、“如月 和貴”という、1人の人間が好き。 」
こんなこと聞いてくるなんて、お兄ちゃんらしくない。
なんでこんなこと聞くんだろう……
「そっか!」
急にお兄ちゃんの顔が明るくなる。
…えっ?
全然意味がわかんないよ!
「杏子は俺に恋してるってことの再認識♪」
なんだそれ!
私、すごく不安なのに……
「お兄ちゃんは、私に恋してるの…?」
あっ……
言っちゃった!!
ど、どうしよう……
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