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ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜

第11章 もう一つの恋



慎之介side


女「何?もう行くの?」


「うん…。」



シャワーぐらい浴びていけば?と、ベッドから半身起こした女が、タバコに火をつける。



「ありがと。でも急ぐから。」



また連絡します、と、女の顎を持ち上げキスをした。



女「もしかして、他の女のところじゃないでしょうね?」


「何?珍し。ミヤコさん、妬いてんの?」



ジーンズの尻ポケットに手を突っ込みスマホを確認する。



すると、後ろから伸びてきた赤いマニキュアを塗りたくった魔女みたいな爪にスマホを奪われた。



「あっ!!ちょっ、何す…」


女「『ちはる』って?」


「ダチの『カノジョ』。」


女「ふーん?」



小さく舌打ちし、魔女の手の内からスマホを奪い返す。



女「へぇ…友だちのカノジョがLINE友だちなんだ?」



ベッドに俯せでタバコを吹かす女の指先からタバコを奪い取り、シーツを捲り上げた。



「だから何?」



彼女は振り向き覆い被さってくる俺に驚いていたが、



上の口を塞ぐ代わりに彼女の腰を持ち上げ、勃ちあがった俺のモノを彼女の蜜口に宛がい、強引に突っ込んだ。



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