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ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜

第19章 二人と一匹な日々。



圭太side


「ニャア♪」


千「ちょっとベル、危ない。」


「………」



足元に纏わりつく黒猫に、まんざらでもな笑みを浮かべながらキッチンに立つ千陽さんの後ろ姿を、頬杖を付きながらずっと見ていた。



やっぱ正解だったなあ。千陽さんにエプロンをプレゼントして。



千「こーら!!さっきご飯あげたでしょ?邪魔しないの!!」



包丁を持つ手を止め、猫目線でベルに説教たれる姿も◎。



…抱きしめたい。



てか、ヤりたい。



裸エプロンとかやってくんないかな?



なんて、エロい妄想をしていると、



「ニャッ!!」


「わっ!?」



慎之介曰く、「青い目の小悪魔」が俺に飛びかかってきた。



こっ…この……人がせっかく妄想に浸ろうとしてんのに…。



千「圭太、しばらくベルの相手お願いしていい?」



膝の中で俺をじっと見上げる透明な青。



ったく、しょうがねぇな?



側にあった猫じゃらしをゆらゆら揺らした。



「♪」



嬉しそうにじゃれ合う姿は中々に可愛くて、こっちが夢中になってしまう。



「痛っ!!」



油断すると痛い目見るけど…。



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