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ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜

第19章 二人と一匹な日々。



千「っん……ふ…っ」



何度か啄むようなキスを交わした後、唇で唇を捲り上げるように抉じ開け舌を絡めとる。



俺の口内に流れ込んでくる彼の生暖かくて甘い唾液。



それは、目の前にある綺麗な顔が苦しそうに歪められることと相まって、



俺は今、この綺麗な人を独り占めしているのだ、との優越感もあってか、それは殊更甘く感じられた。



千「ね…今、何考えてる?」


「ん?何、って?」


千「ぁ……っ。」



薄い耳朶を食むと、薄く開かれた唇から甘い吐息が上がる。



「…美味しそうだな、って?」



小首を傾げ透き通るように見上げる目にしばし釘付けになる。



千「じゃあ…僕、何に見える?」


「そうだな…A5ランクの和牛のミンチで出来た肉汁たっぷりのハンバーグ…ってとこかな?」


千「確かに美味しそう。」


「…だろ?」


千「うん……ぅ……んっ…」



上向く三日月のような唇に触れるようなキスを繰り返しながら、



小さいながらも彼の胸の上で主張し始めた濃紅色の蕾を何度も指先で弾いた。



千「ふっ……うぅ…っ…んっ…」



息継ぎをしようと苦しそうに俺の唇から逃げる彼を捕まえてはその唇を塞ぐ。



千「ゃ……んっ…んっ…けい…」



やがて上向き硬度を増した彼の屹立が俺の腹を刺激し始める。



俺は手を止めて体を離し、苦しそうに呼吸を繰り返す彼を見下ろした。



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