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ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜

第20章 美少女の秘密



同性しか愛せない、



同性に恋してしまった僕ら。



絶対に結実しない、けれど、結末だけが見えている恋、



入り口は簡単に見つけられたのになかなか出口が見つからない迷路のような恋に落ちた僕ら。



その人を想うだけで心がジクジクと痛くて、熱くて、


苦しくて…。



だったら止めればいいのに、って、静観しているもう一人の自分が囁く。



出来るならとっくにそうしてる。



それが出来ないから苦しいんじゃない?



だったら…



同じ苦しみを好き好んで背負い込んでいる者同士、



その苦しみを共有するのも、



…悪くないのかもしれない。



「でも、僕と君は教師と教え子だよ?」


雅「そうね…千陽さん、バレたら二度と教師なんて出来ないもんね?バレたら…」


「君だって…もう学校行けないでしょ?」


雅「だったら、学校やめるわ。」


「そんなのダメだよ?学校だけはちゃんと卒業しておかないと?」


雅「うふふ。千陽さんてば先生みたい?」


「先生だから!?」


雅「そうだったわね?ごめんなさい。」



じゃあ、と、彼女は伸び上がって僕の耳元に唇を寄せ囁いた。



雅「バレないようにする方法考えてみるわ?」


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