
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第22章 薔薇と百合の一夜 ②
なんて……なんて浅ましいんだ…。
いくら圭太に触れてもらえないから、って、
よりによって、年下の、
しかも、男性経験のない女の子の手で興奮するなんて…。
雅「千陽さん、まさか…と思ったんだけど、彼氏とはご無沙汰なんじゃ…」
「そんなこと…君に関係ない。」
雅「なくないよ?だって千陽さんの体、触られたがってる感じがする。」
「ま……まさか!?」
彼女の言う通りだ。
快感から遠ざかっていた僕の体は、彼女に触られることを悦んでる気がする。
もっと……もっと、って…
雅「ね…彼氏の代わりにイカせてあげよっか?」
「な、何言ってるの?」
雅「教えて?彼氏にどんなことされてるのか。」
「言うわけないでしょ?」
だが、不意なのか故意なのか、彼女の、もう片方の手が僕の尻をするりと撫でた。
「あ……っ!」
雅「えっ?」
びくん、と体が大きく波打つ。
その僕の反応に驚いた彼女の手が止まる。
でも、何かを思い付いたようにふっと笑うと、両手をそれぞれ前と後ろに添え、ゆるゆると動かし始めた。
「ちょ……やめ…」
雅「こうされるのが気持ちいいんでしょ?」
前を扱きながら、後ろは双丘の間を這う。
「う……ぁっ…あ…」
圭太………。
加納雅に、前と後ろとで弄ばれながら僕は、
圭太のことを思い出していた。
