
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第22章 薔薇と百合の一夜 ②
「どうしたの?これぐらいでそんな声出して?」
唇を噛み締め、プイと逸らした横顔はほんのり赤くて、
思わず、項にかかった彼女の髪を指先で掻き上げて唇を押し当てた。
そして、指先が偶然掠めた体で触れた場所、
薄い叢に覆われた縦筋に指先で触れた。
さらに指先をその奥、僅かに叢を湿らせている蜜壺へと埋め込むと、指先にぬるりとしたものが纏わりつく。
雅「あ……っ…」
足を閉じようとして、間にある僕の体を両足で締め付けてくる。
何て…何て可愛い反応。
普段のクールな一面からは想像もつかない彼女の姿に頬が緩む。
雅「千陽…さ…」
熱っぽく見上げる目に、体の奥で得体の知れない何かが蠢く。
もっと…彼女を乱れさせたい、って…。
「気持ちよくなりたい?」
戸惑うように瞬間伏せられた睫毛。
でも、すぐに此方に向けられた目は恥じらいながらも何かを乞うように潤んでいた。
さらに指を出し入れすると段々と湿った粘着質な音がはっきり聞き取れるぐらいになって、
鳴き声も甘く、甘い蜜の雫がゆっくり滴り落ちるように頭の中でいつまでも尾を引いていた。
雅「あっ…ぁっ…あっ…んっ…ぁ…」
「フフッ。気持ちよさそうだね?」
雅「よく…分かんな…い…でも何か…変な感じ…」
ゆるゆると首を振りながら、でも、僕を見つめる目は相変わらず熱を含み潤んでいて、
さらに奥を抉るように指を出し入れすると、彼女のナカが愛液と共に嬉しそうに絡みついてきた。
