
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第24章 殉愛
「ね、聞こえる?このイヤらしい音。」
歯を食い縛り、涙を浮かべる横顔に煽り立てられる嗜虐心。
下半身のモノに負けないぐらいにそそりたつ胸の粒を甘い噛みすると、
一瞬眉根を寄せ、甘く啼きながら体を捩らせた。
ヤバいな…俺の方が。
今日に限って、なかなかイケない彼の悶え乱れる姿に、逆に俺の方に限界が訪れようとしていた。
「千陽さんごめん。俺…」
千「イキそう……なの?」
苦しげに息を吐きながら、千陽さんは恥ずかしそうに両足を左右に拡げた。
千「いいよ?挿れても。」
「あ……いや、でもそのままヤっちゃったら…」
千「ぼくだったら平気。さっきヤった時からそんなに時間が経ってないから。」
ちら、と見ただけだったけど、千陽さんの言う通りソコはずっと生き物のように収縮を繰り返していて、
ホントは俺のモノが欲しくてイクのを我慢していたようにも見えた。
千「も…ばか。いつまでガン見してるの!!」
足を閉じ、綺麗な手で覆い隠してしまう。
「ごめん。じゃあ…遠慮なく…」
千「う………ん…ぁあっ…!」
一気に腰を進めると、千陽さんの唇からは悲鳴のような声が上がった。
