ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第4章 君の背中には羽がある
慎「オマエさ、あんま、我慢すると体に悪いぞ?」
「…だよなぁ?」
慎「この分だと、カノジョに会った早々、押し倒しかねないぞ?」
「えっ!?」
そ、そいつはマズイ!
俺の方が犯罪者になるじゃねぇか?
慎「お、今度は何だ?いきなり起き上がって?」
「慎之介。」
慎「ん?」
「俺、間違ってた。」
慎「は?何が?」
「験担ぎのつもりで会わないつもりでいたけど、お前の言う通りかもしんない。」
慎「だろ?ヤりたい盛りなんだからヤバい、って?」
いや……待てよ?
そもそもあの人は俺と同じ男なんだから、
久しぶりに会ってムラムラすっかな?
「………」
しばらく、ボーッとしていると、
何やら下半身に違和感が…。
あれ?なんか、ズボンがきついな?
恐る恐る股間に手を伸ばすと、
俺の息子がズボンをテントのようにパンパンに押し上げていて、
はち切れそうになっていた。
ウ、ウソ…だろ?
相手は男だぞ?
しかも、あの人のことが話題に上っただけでこんなになるのかよ?
俺は慎之介に気づかれないように股間を押さえながら再び机に顔を押し付けた。
鎮まれ、俺、などと念じながら。