
兄と妹
第2章 最悪な再会
私は目を覚ました。
嫌なことを思い出してしまった…。
私はいつの間にか自分の部屋のベッドで寝ていた。
そうだあの時気絶したんだった…。
「千紗!大丈夫か!?。」
お兄ちゃんがベッドの横で座っていた。
「お兄ちゃんがここまで運んでくれたの…?。」
「うん、そうだよ。」
「重くなかった?ごめんね…。」
お兄ちゃんになんだか申し訳なかった。
「何言ってんだよ!千紗なんて軽いから楽勝で抱っこできたよ!。」
「抱っこってまさか…。」
「うん、お姫様抱っこだよ。」
顔に血が上ってきた。
ダメだ、お兄ちゃんカッコ良すぎる…。
「千紗…あいつ誰なんだ?寝てる時泣きながらうなされてたけど…もしかしてあいつのことで何かあったの?。」
私はお兄ちゃんに心配かけたくなかったので、当時は言えなかったが、ここまで来たのならと思い、あの過去のことを話した。
お兄ちゃんは話の途中から顔が怒っていた。
「なんだよそいつ…その男3人も許せないが竜次って奴の方がもっと許せない!。」
お兄ちゃんは声を震えさせながら怒っていた。
「ごめんね、黙ってて…。」
「なんで話してくれなかったんだ…?。」
お兄ちゃんは涙を浮かべていた。
私も釣られて涙が出てきた。
