
兄と妹
第3章 悩みと不安
「なぁ千紗…急に態度変わってどうしたんだよ。オレ千紗に何かしたか?それならごめん…。」
お兄ちゃんとの接触を避けて一週間後、とうとうお兄ちゃんから聞かれてしまった。
違うのお兄ちゃん…私お兄ちゃんのこと好きになりそうなの…。
でもそんなこと言えない…。
「そんなことじゃないよ!いやほら…こんな歳でお兄ちゃんにベタベタしてるって変かなって…。」
「そっかぁ…ならいいや…。」
お兄ちゃんは笑っていたが、どこか悲しそうな目をしていた。
ごめんねお兄ちゃん…。
「ねー千紗ー。」
「ん?何?遥?。」
私は学校で悠に何やら神妙な顔で話しかけられた。
「実は私さー、昨日守野くんに告ったんだけどさー、振られたんだよねー。」
