
兄と妹
第4章 水族館デート
「どうしたんだ!?。」
電話が終わったのか、お兄ちゃんが戻ってきた。
「千紗ちゃん具合悪いみたい…じゃあ私そろそろ帰るね。」
「送ってくよ。」
「ううん、大丈夫だよ。」
「いやいや、さすがに1人は危ないから!じゃあ綾子ちゃん送るから千紗は留守番してて!。」
そしてお兄ちゃんと綾子さんは家を出た。
お兄ちゃんは綾子ちゃん、綾子さんは千架くんって呼ぶのか…そんなに仲良くなったんだ…
あーあ、私あんな態度とっちゃって…絶対綾子さんに嫌われちゃったな…
時計を見ると6時半になっていて、だいぶ外が暗くなっていた。
私はリビングでテレビを見始めた。
どーせ送るついでにラブホとか行って遅くまで帰ってこないんでしょ…。
私は完全にヤケになっていて、晩ご飯を作る気も失せてしまっていた。
ガチャ
お兄ちゃんが帰ってきた。
「千紗、どうしたんだ?なんで綾子ちゃんにあんな態度とったんだ?。」
「…。」
「千紗?何か言ってよ。言わないとわからないよ?。」
私はひたすら黙っていた。
