失くした恋の癒し方
第4章 新しい恋
やっと辿り着いた河川敷の景色を楽しみながら少しゆっくり歩いていた――
「岬さん!?
岬さんだよね?」
突然背後から私を呼ぶ声がした。
振り向くと、息を切らしてこちらに走って来る男性の姿があった。
よく見ると同じ課の谷原さんのような…!?
「あれっ?
谷原さんですよね!?
…どうしたんですか?」
彼は私の側で立ち止まると、呼吸を調えながら首に巻いたスポーツタオルで汗を拭いた。
「ハァ…ハァ 俺、毎朝 河川敷までジョギングしてるんだ。
岬さんこそ、どうしてもこんな所に居るの?」
「ふふっ、気候も良くなったから気分転換にウォーキング始めたんです。
まだ、一月にもならないんですよ」
「そうなんだ!
って言うか、家、近くだったんだね!」
「私は南の方に歩いて20分位よ」
アパートの方を指差した。
「そうなんだ。
俺は北に2㌔ほどかな!
反対方向だから、一駅違いか…
どうりで遇わなかったわけだ。
いやぁ…でも嬉しいな、こんな所で岬さんに会えるなんて!」
にこやかな笑顔で話す谷原さんは、職場で見る彼とは印象が違ってた。
「岬さん!?
岬さんだよね?」
突然背後から私を呼ぶ声がした。
振り向くと、息を切らしてこちらに走って来る男性の姿があった。
よく見ると同じ課の谷原さんのような…!?
「あれっ?
谷原さんですよね!?
…どうしたんですか?」
彼は私の側で立ち止まると、呼吸を調えながら首に巻いたスポーツタオルで汗を拭いた。
「ハァ…ハァ 俺、毎朝 河川敷までジョギングしてるんだ。
岬さんこそ、どうしてもこんな所に居るの?」
「ふふっ、気候も良くなったから気分転換にウォーキング始めたんです。
まだ、一月にもならないんですよ」
「そうなんだ!
って言うか、家、近くだったんだね!」
「私は南の方に歩いて20分位よ」
アパートの方を指差した。
「そうなんだ。
俺は北に2㌔ほどかな!
反対方向だから、一駅違いか…
どうりで遇わなかったわけだ。
いやぁ…でも嬉しいな、こんな所で岬さんに会えるなんて!」
にこやかな笑顔で話す谷原さんは、職場で見る彼とは印象が違ってた。