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失くした恋の癒し方

第4章 新しい恋

「何時もこの時間は河川敷を走るから、また会えそうだね」


「えぇ!
実は今日初めてここまで来たんです。
何時もより長めに歩いてきたんですよ。

帰って大丈夫なようだったらこのコースするわ」


「お〜!
楽しみが増えそうだな!
頑張っ…いや…
ご無理なさいませんように。
じゃあ、また後でっ!」


「はい!」


谷原さんは片手を挙げて、また走り始めた。


走るフォームが美しくて、しばらく見とれてしまう程だった。


6月の朝の日射しは思いの外強く私の身体は汗ばんでいた。


久しぶりに気持ちが高揚している私がいたけど…


初夏の気候がそうさせているんだと思っていた。





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