テキストサイズ

失くした恋の癒し方

第4章 新しい恋

久々のカンパリ・ソーダ


カレと来ていた時に良く頼んだけど、別れてからは、苦味が気になって口にする事はなくなっていた…


暫く振りに飲むカンパリは美味しかった。


「良かった…
麗華ちゃんに笑顔が戻ったら出そうと思ってたんだ。」


やっぱりマスターの洞察力は鋭い。
私の事を、私よりも知ってるみたい…





「電話が…来たよ…」


「…え…?
もしかして…寺嶋さ……」

言い終えないうちにマスターは頷いた。


「やっと、仕事が落ち着いたってさ」


考えるだけで苦しくなっていた人の近況を、ほんの少しドキドキしながら聞いた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ