失くした恋の癒し方
第5章 恋の行方
谷原さんが、背後からそっと肩を抱いた。
「俺…
麗華の事が好きだから…
急がない。
君が思いを寄せる相手が誰だろうと、心を全部くれるまで待つから。
ずっと、待ってるから…」
ドックン!!
突然の彼の言葉は私を凍らせた…
「な…っ…
何を言ってるの?
私は、谷原さんと付き合っている…」
「無理しなくて良いんだ…
俺…
まだ敵わない…
まだ君を笑顔には出来ないみたいだ…」
力を込めて抱き締められた彼の腕が微かに震えていた
「…ごめん…なさい…」
切なくて後の言葉が続かない。
カレへの想いがふとした瞬間に私を苦しめる…
そんな様子を、谷原さんは見抜いていたのだろうか…
忘れたつもりでいたのに…
谷原さんを好きになれば、忘れられると思ったのに…
別れの言葉もなく、私の前から去ってしまった人の事なんか嫌いになれると思ったのに…――
「俺…
麗華の事が好きだから…
急がない。
君が思いを寄せる相手が誰だろうと、心を全部くれるまで待つから。
ずっと、待ってるから…」
ドックン!!
突然の彼の言葉は私を凍らせた…
「な…っ…
何を言ってるの?
私は、谷原さんと付き合っている…」
「無理しなくて良いんだ…
俺…
まだ敵わない…
まだ君を笑顔には出来ないみたいだ…」
力を込めて抱き締められた彼の腕が微かに震えていた
「…ごめん…なさい…」
切なくて後の言葉が続かない。
カレへの想いがふとした瞬間に私を苦しめる…
そんな様子を、谷原さんは見抜いていたのだろうか…
忘れたつもりでいたのに…
谷原さんを好きになれば、忘れられると思ったのに…
別れの言葉もなく、私の前から去ってしまった人の事なんか嫌いになれると思ったのに…――