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失くした恋の癒し方

第5章 恋の行方

情けなくて、谷原さんに申し訳がなくて泣きそうになった。


不意に抱き締めた腕が離れ、私を振り向かせ…


そして、向き合った私を抱き締め直し、そっと額にキスをおとした


大きな腕の中で大切にされているのが伝わってくる…
「谷原さん…ありがと…」


「何も言わないで…―」


暫く暖かい腕に包まれ胸の鼓動を聴いていた。



"ググググ〜〜!"


突然の奇妙な音に顔を見合わせた!


「悪い!
腹へった!
ムードの無い腹だな…」


恥ずかしげに笑う彼の顔が可愛くて私も笑顔になる。

「うん。
食べましょう!
私もお腹ぺこぺこだわ」


少し気まずい空気を掻き消してくれた谷原さんにキュンとなる



その夜も、私達は食事を存分に楽しみながら遅くまで会話を楽しんだ。





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