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淡雪

第8章 出会い

呆然と見送っていたが

自分も急がなければ間に合わないことに気づき彼女の後ろに並んだ。


『そのデザイナーさん私も好きです』

僕の手にある本をみて彼女がいった。

『え?!あ。いいですよね』

僕は勝手に彼女の《好き》という言葉に反応してドキドキしていた。


会計が終わった彼女は

『ありがとうございました』

と笑顔を残して店から出ていった。


『3500円です』

という店員の声に我にかえる。


会計を済ませ店を出たが彼女の姿はもうなかった。


なんかちょっとがっかり。


趣味の合う彼女ともう少し話がしたい...


俺は珍しく出会ったばかりの彼女が気になった。


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