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淡雪

第8章 出会い

俺はそのあとしばらくして店を出た。


彼女と田村くんはもう少し飲んで帰るという


ああ...


相手が田村くんじゃ勝ち目ないよな...


なんか家に帰る気にもなれず

学部で仲良くなった友達の家に押し掛けることにした。



友達の家に行くと合コン流れで


男女5人が盛り上がっていた。


『おじゃましまーす』


勝手にドアをあけ中に入る。


中にいた5人が固まった


『も、もしかして

 坂井 く ん  ?』


『えー冗談だと思った』


『は?』


俺は状況が飲み込めない


『キャー!!』


いきなり叫ばれた


『え?! え?! ホンモノ?』


『はあ、坂井賢夢ですけど...』


『うっそー!!!なんで?

 本当に山田くんの友達なんだ!!

 超ラッキー!!』


友達の山田はげんなりした顔をしている


『あーあ、やっぱり賢夢に持ってかれるじゃん』


なんか気まずい


『あ、ごめん 帰るわ』


俺は振り向いて玄関に戻ろうとした


『嘘だよ賢夢。

 今日の合コン下心ないから別にお前がいても構わないよ。

 どうせ電車もないんだろ

 飲もうぜ』


下心あるときは俺がいちゃまずいのか?!


『あ、飲み物買ってきた』

俺はコンビニで買った袋を掲げ

仲間に入れてもらった。


なんか、有名になるって、寂しい...

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