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淡雪

第10章 想いを遂げる

俺は少し考えた。

「教えて。
 私に何があったの?」

璃子さんは有無を言わせぬ表情になった。

「璃子さんは...
 
 ごめん、先生から言われたんだ
 璃子さんが覚えていないことは
 思い出させないでくれって」

僕はきっと困った顔をしている。

「そう...」

璃子さんは寂しそうに立ち上がり

リビングへ向かうと

テレビの電源をつけた!!

ちょうどオープニングが流れている

目を丸くする俺に向かって

「そんなヤワじゃないわ」

にっこりと笑って

「坂井くん一緒に見よう」

と俺を誘う。

俺は箸を落としそうになった。

ーーえ?!

  ...俺はまだ 

  槙 璃子が 分かっていないようだ

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