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淡雪

第11章 小さな嫉妬

「いまはご飯より

 璃子が食べたい」

そう言って璃子さんを抱き上げ
ベッドへ連れていく。

少し驚いて見上げる璃子さんからは
甘いシチューの香りが漂う。

「いただきます」

そう言って璃子さんの唇を食んだ。
唇を啄むようにキスをして
舌で唇を撫でる。

「ふ ん...」

璃子さんの唇が軽く開いて
艶やかな吐息が漏れる。

ーー煽るなよ

自分の逸物が力を増したのが分かる。

ーーまだだ、落ちつけ

自分で言い聞かせる。

璃子さんはベッドではとても妖艶でしなやかで

いままでどんな男に抱かれてきたのか

どんな男がこんな璃子さんにしたのか

想像するだけでも激しい嫉妬が渦巻いてくる。

それくらいベッドのうえの璃子さんはエロい。


だから僕は必死で痕跡を残すんだ。

首筋、鎖骨、脇腹、足のつけね
そして乳房。

乳首を強く吸って軽く歯をあてると

璃子さんは背中を退けそらせて

「はぅっ んん...」

と鳴く。
少し鼻にかかった高い喘ぎが
たまらなく好きなんだ。

「もっと感じて」

僕はその鳴き声をもっと聞きたくて
片方の乳首に歯をあてながら
反対の乳首を捻りあげる。

「ああああァァァァァッッ 」

璃子さんは更に背中を退けそらせて
もっと高くせつなげに鳴く。

そう、この声だよ。

「もっと感じて 璃子さん」

僕は首筋に吸い付きながら囁く。




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