淡雪
第14章 リーク
翌週
「璃子さん 大変だよ!!」
仕事から帰ってきた坂井くんが
玄関を開けるなり靴を脱ぎ捨てリビングへ駆け込んでくる。
「どうしたの?」
キッチンにいた私は手を止めてリビングへ行く。
「これ!
これ見て!!」
坂井くんは週刊紙を差し出した。
表紙には
【坂井 賢夢 高校球児の純愛】
という見出しが大きく踊っている。
誌面の写真には東京駅での坂井くんと私の濃密なキス現場がしっかりと撮され
【窮地を救った坂井賢夢の一途すぎる愛】
というタイトルが踊っている。
ーーこれは...
「坂井くん、東京駅でカメラマンいるの知ってたの?」
「まさか!」
坂井くんが首をブンブン振っている。
「でも確かにおかしいと思ってたんだ。
璃子さんとの結婚に反対だって言ってたマネージャーが、1ヶ月撮影を頑張ったご褒美に東京駅に璃子さんを呼んでいいって言ったんだよね」
ーーJさんが仕掛けたわけだ...
私は首をかしげる坂井くんを見つめた。
「璃子さん 大変だよ!!」
仕事から帰ってきた坂井くんが
玄関を開けるなり靴を脱ぎ捨てリビングへ駆け込んでくる。
「どうしたの?」
キッチンにいた私は手を止めてリビングへ行く。
「これ!
これ見て!!」
坂井くんは週刊紙を差し出した。
表紙には
【坂井 賢夢 高校球児の純愛】
という見出しが大きく踊っている。
誌面の写真には東京駅での坂井くんと私の濃密なキス現場がしっかりと撮され
【窮地を救った坂井賢夢の一途すぎる愛】
というタイトルが踊っている。
ーーこれは...
「坂井くん、東京駅でカメラマンいるの知ってたの?」
「まさか!」
坂井くんが首をブンブン振っている。
「でも確かにおかしいと思ってたんだ。
璃子さんとの結婚に反対だって言ってたマネージャーが、1ヶ月撮影を頑張ったご褒美に東京駅に璃子さんを呼んでいいって言ったんだよね」
ーーJさんが仕掛けたわけだ...
私は首をかしげる坂井くんを見つめた。