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淡雪

第2章 恋心

「さ、准一くんお待たせ

 こっちに座って」


さっきまで大林さんが座っていた椅子を勧められる。


なぜか僕の足は動かない。


僕の様子を見ていた槙さんは微笑んで鞄から札を出して外のドアノブに引っかけ扉の鍵を閉めた。


僕はちょっとドキドキした。


槙さんと二人きりの空間。



誰も入ってこない。


こんなことって...あるのか。




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