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淡雪

第2章 恋心

「大林さん、オッケーです」


槙さんが大林さんの首のタオルを外す。


「お、ありがとう。

 最近はどんどんテレビの画質がよくなるからメイクは手が抜けないよな」


といいながら大林さんが椅子から立ち上がる。


「じゃ、槙ちゃん准一頼むね」


大林さんが槙さんの肩に手を置き微笑む。


「任せてください」


槙さんが微笑み返す。



ただそれだけなのに

僕の心に何かが刺さる。


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