淡雪
第18章 結婚の波紋
「璃子さん
ちゃんと 自分達で夫婦になろう」
僕は抱き締めた璃子さんの耳に囁いた。
「でも...」
璃子さんも知っている。
僕たちが結婚したと報道されていることを。
胸に抱いた璃子さんをそっと離して
瞳を見つめる。
「田村くんが奪い返してくれたんだ
婚姻届」
「え?!」
璃子さんは驚いた顔をした。
「カッコ悪いな オレ
こんな美味しいとこまで田村くんに取られて」
僕ははにかんだ。
璃子さんは小さく首を振った。
「だから
ちゃんと書こう
僕たちで
そして 二人で出しにいこう」
璃子さんはにっこり笑って微笑んだ。
僕はポケットから婚姻届を出して
璃子さんの前に広げた。
ペンを出して二人で空欄を埋めていく。
書き終わった紙を見つめた。
「私、婚姻届がこんなに薄っぺらい紙だなんて知らなかった」
璃子さんが呟く。
「そうだね、強く書いたら破けてしまいそうだよね」
僕たちは感慨深くその紙を見つめていた。
ちゃんと 自分達で夫婦になろう」
僕は抱き締めた璃子さんの耳に囁いた。
「でも...」
璃子さんも知っている。
僕たちが結婚したと報道されていることを。
胸に抱いた璃子さんをそっと離して
瞳を見つめる。
「田村くんが奪い返してくれたんだ
婚姻届」
「え?!」
璃子さんは驚いた顔をした。
「カッコ悪いな オレ
こんな美味しいとこまで田村くんに取られて」
僕ははにかんだ。
璃子さんは小さく首を振った。
「だから
ちゃんと書こう
僕たちで
そして 二人で出しにいこう」
璃子さんはにっこり笑って微笑んだ。
僕はポケットから婚姻届を出して
璃子さんの前に広げた。
ペンを出して二人で空欄を埋めていく。
書き終わった紙を見つめた。
「私、婚姻届がこんなに薄っぺらい紙だなんて知らなかった」
璃子さんが呟く。
「そうだね、強く書いたら破けてしまいそうだよね」
僕たちは感慨深くその紙を見つめていた。