淡雪
第18章 結婚の波紋
こんな朝早く誰も会社にいないと思ったのに
気持ちを落ち着けたくて早く出社したのに...
「あら、陵 早いじゃない」
パソコンの画面から顔をあげたのは
同期の美咲。
男前の性格で下手な男友達よりも話しやすい。
「ああ、まあな」
不機嫌全開な声で答える。
コイツにはこんな態度でも文句を言われない。
「なーにどうしたの?
ご機嫌斜めじゃん」
軽く笑っている。
「まあな」
俺はコーヒーサーバーのスイッチを押した。
「さては女に逃げられたか?」
「そんなんじゃねーよ」
「そっか。
陵がその気になったら女は逃げないもんね。
ってことは...
愛しの彼女と再会しちゃった?」
俺は美咲を睨んだ。
コイツは妙に勘が鋭くて、俺が遊びまくってる理由が何なのかもあっさり言い当てられてしまっていた。
「弟の嫁になってた」
カップに落ちたコーヒーを取りだし
席に向かいながらあっさり呟いてみた。
「!! まぢで?」
「嘘ついたってしょうがないだろ?」
「それはご愁傷様。
いつまでもセンチに胸の奥にしまっておくからそういうことになるのよ」
美咲はすっかりパソコンの手を止めて俺の席へと向かってきた。
「なんかなぁ...
確信はなかったけど
璃子は結婚しないと思ってたんだよ。
だから俺も安心して遊び呆けてたわけだけどさ
まさかね...」
俺はコーヒーを一口飲んでビルの外に広がる新宿御苑を見下ろした。
「バカね...」
隣に来た美咲がいきなり俺にキスをした。
気持ちを落ち着けたくて早く出社したのに...
「あら、陵 早いじゃない」
パソコンの画面から顔をあげたのは
同期の美咲。
男前の性格で下手な男友達よりも話しやすい。
「ああ、まあな」
不機嫌全開な声で答える。
コイツにはこんな態度でも文句を言われない。
「なーにどうしたの?
ご機嫌斜めじゃん」
軽く笑っている。
「まあな」
俺はコーヒーサーバーのスイッチを押した。
「さては女に逃げられたか?」
「そんなんじゃねーよ」
「そっか。
陵がその気になったら女は逃げないもんね。
ってことは...
愛しの彼女と再会しちゃった?」
俺は美咲を睨んだ。
コイツは妙に勘が鋭くて、俺が遊びまくってる理由が何なのかもあっさり言い当てられてしまっていた。
「弟の嫁になってた」
カップに落ちたコーヒーを取りだし
席に向かいながらあっさり呟いてみた。
「!! まぢで?」
「嘘ついたってしょうがないだろ?」
「それはご愁傷様。
いつまでもセンチに胸の奥にしまっておくからそういうことになるのよ」
美咲はすっかりパソコンの手を止めて俺の席へと向かってきた。
「なんかなぁ...
確信はなかったけど
璃子は結婚しないと思ってたんだよ。
だから俺も安心して遊び呆けてたわけだけどさ
まさかね...」
俺はコーヒーを一口飲んでビルの外に広がる新宿御苑を見下ろした。
「バカね...」
隣に来た美咲がいきなり俺にキスをした。