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淡雪

第19章 危険なガーディアン

「璃子」

声をかけると両手にメイク道具を抱えた璃子が振り向いた。

「あ、田村さんお疲れさまです。
 私、まだ片付けあるんで先に帰ってください。

 マネージャーさん呼んでありますから」


ーー妙に手際がいいじゃねぇか...


「遅くなると思って車置いといてもらったから呼ばなくてよかったのに」

「あ、そうなんですね。

 でもお疲れだと思うので運転はマネージャーさんにお任せしたほうがいいと思いますよ」


俺は璃子に近づく

「流石にこんな時間に女の子一人残して帰れるわけないだろ。
 手伝うよ」

「大丈夫です。
 これが私の仕事ですから。

 それに田村さん明日も早いじゃないですか」

「それは璃子も一緒だろ?」

俺は璃子の荷物を持とうとした。

「明日はグループのレギュラーの特番で
 ハワイに飛ぶんですよね」

そういやぁ...

「あ...そうだった」


「だから、早く帰って寝てください」


璃子は俺が持とうとした鞄を引っ込めた。



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